FJDynamics Trion S2シリーズ
ハンディLiDARスキャナー

SLAMスキャナー Trion S2 Sシリーズは360°回転ライダー、高精度IMU、RTKを搭載して重量は約2kgです。リアルタイム色付け、マルチSLAMアルゴリズムを採用し、相対精度は1.2cmです。建設、測量土木、地籍調査、森林、災害地の計測などで使用されています。

Trion S2シリーズが選ばれる理由

FJDynamics Trion S2シリーズは、「高精度な3D計測は専門家だけのもの」という固定観念を覆します。スマートフォン一つで直感的に操作でき、絶対座標を持つ高精細なカラー点群データをリアルタイムで生成。 建設、測量、インフラ点検、災害調査まで、あらゆる現場のDX（デジタルトランスフォーメーション）を強力に推進します。

「マルチプラットフォーム対応」S2シリーズの主要機能とメリット

【高精度】マルチSLAMとRTKで絶対座標を取得

• 高度なVisual-Inertial Odometry (VIO) とSLAMアルゴリズムを統合。GNSSが届きにくいトンネルや屋内でも、安定したデータ取得が可能です。
• RTK/PPKに対応し、最大で水平8mm+1ppm、垂直15mm+1ppmの高精度な絶対座標を点群データに付与できます。

【高い汎用性】ハンディからドローンまで対応

• 軽量（本体1.8kg）で取り回しが良く、ハンディでのスキャンが容易です。
• サポートベストや延長ポール、ドローン、四足歩行ロボットなど、豊富なアクセサリと組み合わせることで、人が立ち入れない危険な場所や高所の計測も安全かつ効率的に行えます。

【簡単操作】スマホアプリでリアルタイムに可視化

• 専用アプリ「FJD Trion Scan」をスマートフォンにインストールすれば、計測状況をリアルタイムで確認しながら作業を進められます。
• 取得したデータはWi-FiやUSB経由で簡単に出力でき、専用ソフトウェア「FJD Trion Model」でスムーズな後処理が可能です。

S2シリーズがあなたの現場を変える：具体的な活用事例

Trion S2シリーズは、その汎用性の高さから、多岐にわたる分野で活躍します。

【建設・土木】BIM/CIM活用と進捗管理

建設現場の現況を迅速に3Dデータ化し、設計データとの差異を確認する出来形管理や進捗管理を効率化。BIM/CIM向けの3Dモデル生成にも最適です。

【インフラ点検・維持管理】

橋梁の下やトンネル内部など、従来は足場の設置が必要だった場所でも、延長ポールやドローンを活用して安全に点検データを取得できます。

【災害調査】

崩落現場や立ち入り困難な災害地域でも、四足歩行ロボットに搭載することで、二次災害のリスクを冒すことなく、迅速かつ正確な状況把握が可能になります。

【その他】

林業における森林資源調査、鉱業での切羽計測、不動産管理のための屋内スキャンなど、幅広いアプリケーションに対応します。

Trion S2の主な仕様

モデル	Trion S2	Trion S2 PRO	Trion S2 MAX
レンジ	120m	120m	300m
計測距離	120 m @ 80% 反射率
バッテリー容量	80 m @10% 反射率
チャネル数	16	32
点群の取得数／秒	320,000 pts/s	640,000 pts/s
FOV	360° x 270
レーザークラス	1（ 905nm）
システムパラメーター
相対精度	1.2 cm(実験環境で測定)
絶対精度	3 cm
重量	1.8kg （バッテリー、外部カメラ、RTKモジュールを除く)
バッテリー時間	3時間（電池2個1セット付き）
ストレージ	512 GB （1TB拡張可能）
耐熱温度と消費電力	-10℃ - 50℃, 　25 W
サイズ	107 x 118 x 398 mm（ベース、バッテリー含む ）
点群形式	.las / .ply / .pts / .e57
電源	10.8V, 3A
カメラ
解像度	2 x 12 MP
FOV	200°
Visual SLAM	対応
画像の出力と画像形式	対応, jpg
GNSS
衛星数	GPS L1 / L2 / L5, BDS B1 / B2 / B3, GLONASS L1 / L2 / L3, Galileo E1 / E5a / E5b / E6
RTK精度	H: 8 mm + 1 ppm RMS, V: 15 mm + 1 ppm RMS
PPK	対応

※仕様は予告なく変更になる場合があります。
※XYは平面直角座標系に変換できますが、ジオイド高は考慮されません。変換が必要な場合は別途、ジオイドコンバータをお買い求めください。

よくあるご質問（FAQ）

Q: 測量の専門知識がなくても使えますか？

A: はい。Trion S2シリーズは直感的な操作性を重視しており、専用スマートフォンアプリでリアルタイムにスキャン状況を確認しながら作業できます。基本的な操作であれば専門知識は不要です。

Q: GNSSの電波が届かない屋内でも精度は出ますか？

A: はい。高性能なSLAM技術とVisual SLAMを搭載しているため、GNSSが不安定な環境でも高精度な点群データを生成できます。

Q: データ処理はどのように行いますか？

A: 取得したデータは、専用の点群処理ソフトウェア「FJD Trion Model」で処理を行います。点群の合成やノイズ除去、各種解析機能を備えており、ワンクリックでのレポート生成も可能です。

Q: どのようなプラットフォームに取り付け可能ですか？

A: ハンディでの使用を基本としますが、専用マウントを使用してドローン、車両、四足歩行ロボットなど様々なプラットフォームに搭載可能です。

Q: 価格について教えてください。

A: S20の価格や、他製品との比較に関するご相談も承っております。お見積もりをご希望の方はお気軽にお問い合わせください。